株式会社SOPHIA

SUPER SOPHIAを用いた研究成果の学会発表【免疫チェックポイント阻害療法に対する乳酸菌代謝産物の増強効果】

 

 

東洋大学/順天堂大学の岩澤卓弥先生により、弊社のSUPER SOPHIAを用いた研究成果として、以下の3学会にて、学会発表が行われました。

中でも、第22回日本機能性食品医用学会総会では、本演題にて、若手優秀演題賞を受賞されました!

 

第83回日本癌学会学術総会

https://site.convention.co.jp/jca2024/

第53回日本免疫学会学術集会

https://www2.aeplan.co.jp/jsi2024/index.html

第22回日本機能性食品医用学会総会(若手優秀演題賞)

https://22jsmuff.com

 

 

【免疫チェックポイント阻害療法に対する乳酸菌代謝産物の増強効果】

※本研究におけるヒト由来乳酸菌の代謝産物(LM)は、弊社製品SUPER SOPHIAです。

 

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)※1は、全てのがん症例に反応するわけではないが、ある種の腸内細菌が抗腫瘍免疫を増強し、ICIの働きを助けることが報告された。

ただし生菌が代謝をする必要があり、FMT※2はドナーの腸内細菌叢を安定的に移植できる症例は少なく難題である為、本研究では16種のヒト由来乳酸菌の代謝産物(LM)を摂取することで、ICIの効果が増強されるかを検討した。

 

【結果】

LMとICIを組み合わせた時に、原発腫瘍・腹膜播種※3に対して抗腫瘍免疫が確認された。

さらに、LMはT細胞の活性も補助。LMにはメタボローム解析※4により、ペプチド、アミノ酸、有機酸、ポリフェノール、核酸、脂肪酸、ビタミンが含まれていることが明らかとなっており、解析によりいくつかの候補成分を抽出できた。

 

【結論】

LMには、ICI治療の効果を増強させる可能性があると考えられる。

 

 

※1 免疫チェックポイント阻害薬(ICI):T細胞やがん細胞に作用する事で、免疫にブレーキがかかるのを防ぎ、抗腫瘍効果を発揮させる薬。

※2 FMT:糞便移植療法(腸内細菌叢移植)。健常人の腸内細菌を患者の腸内に移植し、定着させることで、ディスバイオーシス(様々な疾患における腸内細菌叢の異常)改善を目指して行う治療。

※3 腹膜播種:原発腫瘍が、腹膜全体に転移し、広がった病態。

※4 メタボローム解析:代謝物(metabolite)の網羅的解析。生体内に含まれる代謝物の種類や濃度を網羅的に分析する手法。